
文系にもわかる量子論
ブンケイニモワカルリョウシロン
- 著: 森田 正人

パソコンも携帯電話もMRIも、この理論なくして実現しなかった!
宇宙の謎、脳の不思議の解明にも不可欠な量子論を初歩から解説する画期的入門書。
量子とは「かたまり」――わたくしたちの日常生活では、コンピュータの部品に使われる半導体、テレビ、ファックス、多くの通信機器、CDプレーヤー、レントゲン写真、MRI撮影装置など、量子の世界の知識を応用した技術によってもたらされた製品が数多くあります。レーザー光線ひとつにしても、金属の切断や距離の測定、外科手術、観賞用と幅広く用いられていますが、これも量子論の応用からできています。これは、物質の最小単位である原子や分子(あとで述べるように、ほんとうは、もっと基本的な単位もあるのですが)を調べるのに、量子論が大きな役割を果たしているからです。
量子論は、ミクロの世界を記述する方法であり、これによって光や電子の振る舞いを正確に理解することができます。わたくしたちの日常の世界(マクロの世界)の物の動きとはかなり違ったルールで物事が進行しているので、奇妙に感じる点もありますが、ミクロの世界の論理、量子論を、文系の方を含めて、みんなにわかりやすく紹介するというのが著者に与えられた課題でした。――(本書より)
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目次
第1章 量子論とは
第2章 光とは
第3章 光の粒子性
第4章 物質の階層
第5章 ボーアの前期量子論
第6章 量子論完成への道
第7章 量子論の世界
第8章 原子核の構造
第9章 崩壊する原子核
第10章 原子力エネルギー
第11章 究極の物質・素粒子
第12章 自然界を支配する4種の力
書誌情報
紙版
発売日
2002年08月20日
ISBN
9784061496194
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
1619
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社現代新書