
9.11と日本外交
9・11トニホンガイコウ
- 著: 久江 雅彦

「ショー・ザ・フラッグ」の真相、外務官僚の焦り、防衛庁制服組の独走……。
自衛隊派遣の裏には知られざる日米の攻防があった!
日米関係の書かれざる暗部!
「Timid!(腰抜け)」
米政府高官から罵られた翌日、日本の方針は180度変わった
(2002年2月26日)国防総省は対テロ軍事作戦に協力している国々を列挙し、謝意を表明する貢献国リストを配布した。アルファベット順にオーストラリア、エジプト、フランス、ドイツ、英国、イタリア、韓国、ロシア、ウズベキスタンなどが並んだ。ITALY(イタリア)の次はJORDAN(ヨルダン)。「JAPAN」の名前は欠落していた。日本の報道機関の大半がこの事実を即座に報じた。1991年の湾岸戦争の際、多国籍軍に130億ドルに上る財政支援をしながら、クウェートが米紙に出した感謝国リストに日本の名前がなく、米側から「カネだけ出して血も汗も流さない」との批判を受けた日本。あの時を知る政治家や官僚のトラウマがまたよみがえった。――(本書より)
●極秘公電
湾岸トラウマ
●イージス迷走
制服組の独走
●テロ対策特別措置法
外務省VS.防衛庁
●「アラビアの虹」作戦
「陸上自衛隊は出せないか」
●同盟の試練
●貢献国リスト漏れ
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書誌情報
紙版
発売日
2002年08月20日
ISBN
9784061496224
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1622
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社現代新書