論理に強い子どもを育てる

論理に強い子どもを育てる

ロンリニツヨイコドモヲソダテル

講談社現代新書

できる子どもは論理的に考える

「論理」を「屁理屈」ととらえている大人は多いが、論理力とは相手をことばで納得させる説明能力である。子どもの論理力を引き出す実践的で効果のある方法を説く。

説明文を書くことが論理力を育てる――
「書くこと」が重要なのは、子どもが観察して考えたことを整理して、人が読んでもわかるように、ことばを組み立てる練習になるからです。それが人に話すときに、筋道だった説明をする能力の基礎にもなります。
最近は説得力のある意見というと、すぐに「話すこと」に目がいきがちですが、話すことに慣れていない子どもの場合には本末転倒で、単語をつなげるだけになってしまいます。
人にわかる説明をするには、観察した事実を、まず主要なものとその他のものに分類してまとめ、それらを筋道立てて配列し、自分のことばで新たにまとめ上げる作業が必要です。子どもの論理力を育てるには、ことばを扱う能力を養わなければならず、それには、事実に即した説明文を書いてみることが必要なのです。――(本書より)


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目次

第1章 事実を分類・比較する
1―分類して説明する―「引き出し作文」
2―比較して説明する―「比較作文」
第2章 論理パズルで統一する
1―『小さな町の風景』を読む、まとめる
2―『子どものための哲学対話』を読む、まとめる
3―『ニングルの森』の意見文を書く
第3章 なまの現実を説明する
第4章 ロゴスとは何か
第5章 知識と情報の違い
第6章 身体の行為について

書誌情報

紙版

発売日

2003年01月17日

ISBN

9784061496439

判型

新書

価格

定価:748円(本体680円)

通巻番号

1643

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介