
最強のファイナンス理論
サイキョウノファイナンスリロンシンリガクガトクマーケットノナゾ
- 著: 真壁 昭夫

ノーベル経済学賞受賞の最新理論がぐんぐんわかる!
「行動ファイナンス理論」超入門
バブルはなぜ起こる? 逆張り投資が成功するのはなぜか?
ノーベル経済学賞を受賞した注目の理論で市場を読み解く。
「行動ファイナンス理論」の有用性――「行動ファイナンス理論」の主な有用性は三つある。
一つは、伝統的ファイナンス理論では説明が困難な、短期的・非合理的な金融市場の動向を解析することが可能になったことだ。
二つ目は、投資家自身の投資行動を効率化する助けになることだ。読者自身の投資家としての技量の向上にも役立つはずだ。
そして三つ目は、この理論が我々の日常生活に応用できることである。心理学的な要因を理解することによって、日常生活の中で話題が増えることも想定される。
これら三つは、金融市場の専門家、あるいは個人投資家、さらに一般の個人にとって大きな福音になるはずである。
これまでのファイナンス理論は、いわば、理想的な人間像を完璧に模した人形を作ることに徹してきた。新しい「行動ファイナンス理論」は、その精巧な人形に、生身の人間が持つ温かな生命を吹きこむツールなのである。――(本文より)
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目次
序章 トルコ石はなぜ消えた?
第1章 マーケットに”ただ飯”はあるか?
[A]「行動ファイナンス理論」とは何か?
[B]期待効用最大化とランダム・ウォーク
第2章 それが人情――山勘に頼ると間違える
第3章 揺れる思いの人間心理――プロスペクト理論
第4章 理屈の通らぬこともある――アノマリー
第5章 実践、実践、また実践
書誌情報
紙版
発売日
2003年02月18日
ISBN
9784061496477
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
1647
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社現代新書