源氏と日本国王

源氏と日本国王

ゲンジトニホンコクオウ

講談社現代新書

天皇と武家の本当の関係
日本の支配者は将軍ではなかった!

なぜ家康は源氏に改姓しなくてはならなかったのか? 源氏・天皇制・武家政権の関係を検証し、中世・近世史の読みかえに挑む、はじめての日本王権論。

よく皇室に姓がないのはなぜかと言われることがあるが、そもそも姓というものが「天皇から与えられる名前」であったことを考えれば、与える側の天皇とその一族に姓がないのもまた当然のことと言える。 そしてまたそのことは、たとえ天皇の一族であったとしても、天皇から姓を与えられた瞬間に、天皇の臣下になることを意味していた。……本書がテーマとして取り上げる源氏とは、まさにそうした一族だったのである。


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目次

序章 源氏とは何か
第1章 源氏誕生
 1―最初の源氏は誰か
 2―源氏長者とは何か
 3―源氏と王氏
第2章 武家源氏と公家源氏
 1―武家源氏誕生秘話
 2―公家源氏の「正統」
第3章 「源氏願望」の正体
 1―源氏でなければ将軍になれない?
 2―源氏になろうとした武将たち
第4章 征夷大将軍と源氏長者
 1―征夷大将軍は日本国王たり得たのか
 2―源氏の印章「宇宙」印
終章 王氏日本と源氏日本

書誌情報

紙版

発売日

2003年11月20日

ISBN

9784061496903

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1690

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介