ビジネス・エシックス

日経「子会社」架空取引、日テレ「視聴率買収」、雪印食品「牛肉偽装」……
「会社人間」よ目を醒ませ！

相次ぐ企業の不正事件で犠牲となるのは常に、会社に「責任」を押しつけられる社員たちである。会社という「イエ」に忠誠を尽くすより、主体的な≪個人≫として働くことをめざすビジネスマンの理論武装のための教科書。

目次

第1章 「ビジネス・エシックス」とは何か
　1．「倫理」とは何か
　2．「企業」とは何か
　3．「信認」という思想
第2章 「コーポレート・ガバナンス」とは何か
　1．米国の「コーポレート・ガバナンス」
　2．日本の「コーポレート・ガバナンス」
第3章 米国流「ビジネス・エシックス」
　1．米国企業の雇用関係
　2．従業員の権利と義務
第4章 日本流「ビジネス・エシックス」
　1．「世間」あって「社会」なし
　2．日本の労働者の権利
第5章 日本経済新聞社という「イエ」
　1．「権力」とは何か
　2．「イエ」の崩壊
　3．「ホイッスルブローイング」と制裁
第6章 「腐敗」と「信頼」
　1．「腐敗」とは何か
　2．「信頼」とは何か
第7章 「個人」と「公共性」
　1．「自由」とは何か
　2．「世間」は解体できるか
　3．マスメディアと「公共性」
　4．「新しい公共性」を求めて

書誌情報

紙版

• 発売日: 2003年12月18日
• ISBN: 9784061496965
• 判型: 新書
• 価格: 定価：770円（本体700円）
• 通巻番号: 1696
• ページ数: 248ページ
• シリーズ: 講談社現代新書

著者紹介

著： 塩原　俊彦（シオバラ　トシヒコ）