
粉飾国家
フンショクコッカ
- 著: 金子 勝

「出生率1.29」「年金の未積立金480兆円」破綻は目の前に迫っている……
嘘にまみれたこの国の暗部を暴く!
国のシステムは、なぜ機能不全に陥ってしまったのか。年金や財政の真の問題点からゴマカシの仕組みを解剖する。
いまや粉飾国家の仕組みは、中央と地方における財政赤字の止まらない膨張、特殊法人の不良債権化、公的年金制度の破綻、相次ぐ企業の不正会計と銀行の不良債権隠し……など、あらゆる分野に及んでいる。こんな国が生き残れないことは、火を見るより明らかだろう。この粉飾国家の構造全体をきれいに解体して、21世紀にふさわしい新しい福祉政府を創造してゆかなければならないのだ。――<本文より>
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目次
第1章 年金改革――本当の問題は何なのか
第2章 巧妙な粉飾のメカニズム
第3章 粉飾国家と財政赤字
第4章 年金問題は「過去の失敗のツケ」である
第5章 年金会計がわかりにくい理由
第6章 粉飾国家の暗部・特殊法人
第7章 新しい年金制度を提言する
第8章 年金財政を政府から切り離せ――福祉政府の創造へ
書誌情報
紙版
発売日
2004年07月18日
ISBN
9784061497214
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
1721
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社現代新書