
情報と国家
ジョウホウトコッカシュウシュウブンセキヒョウカノオトシアナ
- 著: 江畑 謙介

エシェロン、情報衛星、産業スパイ、マルチ・インテリジェンス アメリカはなぜイラクを読み違えたのか?
これが正しい「情報」の読み方だ
情報の落とし穴にはまると、国家は崩壊する!
ラヂオプレスの役割/衛星写真の立体映像化/ネットワークを使った産業スパイ/落とし穴に落ちた米英の情報機関/亡命イラク人に踊らされた米国情報機関/全米科学者連盟によるノドンの推測/北朝鮮の新型ミサイル情報
情報革命とインターネット
インターネットは(中略)テロリストや武装勢力にも直接大衆に呼びかけられる手段を与えた。何しろ全世界を相手にできるのだから、その効果は小さくない。レバノンの親イラン・シーア派勢力「ヒズボラ」やパレスチナの反イスラエルのイスラム抵抗運動「ハマス」、ペルーの反政府武装勢力「センデロ・ルミノソ」など、世界の主な集団は皆独自のサイトを持っている。そこには単に自分たちの主義主張が述べられているだけではなく、最新のニュース、あるいは子供たちが遊べるゲームまで用意されている。このゲームも曲者で、ある反イスラエル勢力のサイトでは、そのゲームで遊んでいるうちに、反ユダヤ感情が植えつけられていくように工夫されている。――<本文より>
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目次
第1章 氾濫する情報の落とし穴
第2章 情報収集・分析・評価の落とし穴
第3章 情報の落とし穴に落ちないために
書誌情報
紙版
発売日
2004年10月18日
ISBN
9784061497399
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
1739
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社現代新書