経済論戦の読み方

経済論戦の読み方

ケイザイロンセンノヨミカタ

講談社現代新書

明解!大混乱の経済論戦シーンをあざやかに読み解く!
辛口ブックレビュー付き

近年の日本では、「21世紀型グローバリズムでは従来の経済学は通用しない」とか「デフレ対策をやりすぎるとハイパーインフレが起こり、市場経済は崩壊する」などという安易な説が唱えられている。そのような、どこからともなく(おそらく主張している人の直観や経験からだろうか?)湧いて出てきた新種の「理論」で、しばしば従来の経済学の遺産が完全否定されてもいる。こんなことは、過去の経済思想の歴史を見てもほとんどありえない現象だった。しかし、このように経済学の世界では考えられないような主張がしばしば世をにぎわせるのが、いまの日本の経済論戦の主要なシーンなのである。――<本書より>

●エコノミストは役に立たないのか
●「流動性の罠」に陥った日本経済
●「構造改革主義」という幻想
●「1940年体制テーゼ」の呪縛
●間違いだらけのハイパーインフレ論
●日本の財政破綻はありうるのか
●「万年危機論者」たちの終わらない宴


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目次

はじめに エコノミストは役に立たないのか?
第1章 「実践(プラクティカル)マクロ経済学」のコア
第2章 経済論戦の見取り図――構造改革とマクロ経済政策
第3章 日本経済の「新しい局面」の見方
第4章 日本の財政破綻はありうるのか
第5章 ポピュリズムと不幸な構造改革

書誌情報

紙版

発売日

2004年12月19日

ISBN

9784061497603

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

1760

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介