テレビアニメ魂

テレビアニメ魂

テレビアニメダマシイ

講談社現代新書

あの感動と笑いには理由があった!

●星飛雄馬は、最終回で死ぬはずだった。
●『オバケのQ太郎』は人気絶頂のときに打ち切られた。
●苦しくったって…の歌詞は二日酔いの男が作った。
●消える魔球の謎を考えるための合宿が行われた。
●『天才バカボン』は再放送のほうが視聴率が高かった。
●宮崎アニメの秘密は「動画枚数」にある。
●『ベルサイユのばら』監督は声優に交代させられた。
●素人が描いた顔1枚だけが原作のアニメがある。
テレビアニメの「へぇ」満載!

ゼロから作る苦しみ
なぜそんなに悩むことがあるのか?読者はそう思うかもしれない。原作に忠実に作ればいいだけじゃないか、と。たしかに、皆さんご存じのとおり『巨人の星』には原作がある。『週刊少年マガジン』連載、原作・梶原一騎、作画・川崎のぼるによる劇画『巨人の星』は、これも劇画史上に残る不朽の名作である。なにもわれわれが苦悶しながら別のストーリーをひねり出さなくても、原作を忠実にシナリオにすればいいに決まっている。だが、ないのである。忠実にシナリオにしようにも、その原作が……。――<本書より>


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 星飛雄馬を殺せ――『巨人の星』幻の最終回シナリオ
第2章 人気絶頂で消えた『オバQ』――日本アニメの黎明期
第3章 泣き笑い「消える魔球」騒動記――シナリオが原作を食う恐怖
第4章 だけど冷や汗が出ちゃう――『アタックNo.1』主題歌秘話
第5章 鉄拳にも理由がある――原作者が見たテレビアニメ
第6章 再放送はバカにできないのだ――『バカボン』と『ルパン』の奇跡
第7章 『長くつ下のピッピ』の衝撃――高畑勲と宮崎駿の偉大な才能
第8章 オスカル様の耐えられない苦悩――声優たちの意地と誇り
第9章 そして『アンパンマン』へ――テレビアニメの夢をもう一度
終章 シナリオには法則がある――キャラクター設定と起承転結の方法

書誌情報

紙版

発売日

2005年05月20日

ISBN

9784061497894

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

1789

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介