反米の世界史

反米の世界史

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講談社現代新書

ハワイ革命からソヴィエト、キューバ、ベトナム、イラン、イラクそして安保闘争まで
アメリカの大義の裏側!

世界の実像に迫る「郵便学宣言」
良くも悪くも、われわれ日本人は、基本的に、アメリカを中心とした西側経由で世界の情報を得ている。したがって、その是非善悪は別として“反米国家”(ないしは反西側国家)の主義主張に情報として接する機会は、アメリカの“大義”を見聞きするのと比べると、きわめて限られているというのが実情だ。それゆえ、われわれの日常生活に身近な切手や郵便物を通じて、彼らの側から見た“アメリカ”の歴史を、具体的なモノの手触りをもって示すことができれば、それは、読者の視野を広げる上でも有用な結果をもたらすことになるだろう。同時に、郵便学者である筆者としては、切手というフィルターを通じて、新事実の発見や歴史的事実の新解釈という点でのオリジナリティはともかく、いささかなりとも従来とは異なった視点からの歴史絵巻を展開することができれば、これに勝る喜びはない。――<本書より>


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目次

第1章 ハワイからフィリピンへ
第2章 ソヴィエト誕生から東西冷戦まで
第3章 鬼畜米英と安保闘争の間
第4章 朝鮮半島における“アメリカ”の諸相
第5章 キューバ危機と“反米”の亀裂
第6章 反米のシンボルとしてのベトナム
第7章 イラン革命とアメリカ
第8章 サダム、ビン・ラーディン、そしてサダム

書誌情報

紙版

発売日

2005年06月18日

ISBN

9784061497900

判型

新書

価格

定価:836円(本体760円)

通巻番号

1790

ページ数

290ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介