子の世話にならずに死にたい

子の世話にならずに死にたい

コノセワニナラズニシニタイヘンボウスルオヤコカンケイ

講談社現代新書

介護、葬式、そして墓…「娘だけ」の家ではどうするか?自由葬を行うには?夫側の墓に入りたくない!継承者のいらない墓とは?老後と死後の自立のために

「子が世話して当然」から「子の世話になりたくない」へ
人が老いて死んでいくためには、精神的な「安心」と「安全」なシステムの両方の要素が必要である。かつての「家」には、子や孫に精神的に支えられる「安心」と、家の内部で介護や死者祭祀を担っていくという「安全」なシステムの両方が備わっていた。現在は後者が社会化し、家族の役割は精神的な「安心」を与える方に、より力が注がれている。(中略)「死後」の死者祭祀にも「子の世話にならない」という同様な意識が見受けられるようになってきた。死者本人には、自分の遺体の処理はできない。それを担ってきたのは「遺族」と呼ばれる人たちである。しかしこの「死者と遺族」の関係が刻々と変化を見せている。――<本書より>

実行のための関係団体連絡先リスト付き!
●樹木葬
●桜葬
●散骨
●墓のリフォーム・引越し
●遺骨の手元供養(器/アクセサリー)
●生前契約


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目次

第1章 旧い家族・新しい家族
第2章 居住と帰属をめぐる親子関係の変化
第3章 墓と祭祀をめぐる双方化する親子関係
第4章 子の世話になれない介護・葬送
第5章 自分らしく逝く
第6章 子の負担にならず安らかに眠る

書誌情報

紙版

発売日

2005年08月20日

ISBN

9784061497986

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

1798

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介