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「戦争学」概論
センソウガクガイロン
- 著: 黒野 耐

「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす! 日本軍の敗因を著書『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理。「平和」を守りたいなら「戦争」を学ぼう。大学で軍事学を教えないのは、先進国では日本だけである。地政学から見た国防戦略の理論、ナポレオンからイラク戦争までの戦争態様の変化など、必読の戦争入門書。
「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす!
日本軍の敗因を前著『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理
戦争学を学んでいないのは日本の政治家だけである
多くの日本人は誤解しているが、暴走するのは軍人だけではない。世界の歴史を見れば、戦前の日本は特異な例とすら言えるのだ。政治家がみずからの野望や誤った判断によって戦争を起こし、無用な犠牲の拡大をきたした例のなんと多いことだろうか。こうした事態を防ぐために、欧米の大学には戦争学あるいは軍事学の講座がある。ロンドン大学のキングズ・カレッジには戦争学部も設けられている。こうして少なくとも戦争学の基本を大学で学んだ者たちが、政治や外交での指導的立場についていく。だから、日本のような幼稚な議論はまず見られないのである。――<本書より>
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目次
第一講 地政学と大戦略
第二講 二十一世紀への地政学
第三講 ナポレオン戦争とクラウゼヴィッツ
第四講 第一次世界大戦とリデルハート
第五講 第二次世界大戦と絶対戦争
第六講 核の恐怖下の戦争――冷戦
第七講 局地制限戦争とゲリラ戦
第八講 二つの新しい戦争――イラク戦争
第九講 アジア太平洋の戦争学
書誌情報
紙版
発売日
2005年09月17日
ISBN
9784061498075
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
1807
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2016年08月26日
JDCN
0614980700100011000P