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スペイン巡礼史
スペインジュンレイシチノハテノセイチヲタドル
- 著: 関 哲行

聖地サンティアゴへようこそ!
巡礼に現世利益と魂の救済を求め、人びとは「奇跡」に何を託したか?
中近世ヨーロッパ人「信仰の社会史」
●海を渡った「3つの一神教」の巡礼者たち
●異教の聖所と連続する聖地
●「地の果て」(フィニス・テラーエ)の聖地
●聖地サンティアゴと聖ヤコブ
●聖ヤコブとカール大帝
●捏造される奇跡
●レコンキスタとサンティアゴ巡礼
●大航海時代とサンティアゴ巡礼
●フランコとサンティアゴ巡礼
●帆立貝と巡礼杖の意味とは?
●巡礼講と「苦難の長旅」
●帰路の意味するものとは?
●外国人旅行者の見た観光資源
●「聖なる都市」の誕生
●慈善サービスと「権力」の関係
●サンティアゴ巡礼と四国巡礼の「近さ」
サンティアゴ巡礼への誘い
本書は、巡礼と密接に関わる民衆信仰、シンクレティズム、「観光」、都市開発、慈善をキーワードに、中近世を中心にスペインの巡礼を全体的に読み解いたものである。巡礼というプリズムを通して見た、中近世スペイン史と言い換えることもできる。考察の中心はサンティアゴ巡礼であるが、3つの一神教を意識して、スペインのイスラム教徒とユダヤ人の巡礼についても言及することにする。ヨーロッパ史と宗教との関わりの一端なりとも、ここから汲みとっていただければ幸いである。――<本書より>
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目次
第1章 海を渡る巡礼者たち
第2章 聖地と聖性
第3章 巡礼行の実際
第4章 巡礼と「観光」
第5章 巡礼と都市の形成
第6章 巡礼と慈善
書誌情報
紙版
発売日
2006年02月18日
ISBN
9784061498204
判型
新書
価格
定価:814円(本体740円)
通巻番号
1820
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
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