
解剖男
カイボウオトコ
- 著: 遠藤 秀紀

24時間戦う遺体科学者 動物進化の神秘へ迫る
動物の進化はいまなお謎だらけ
疾駆する山手線の車内では、私の目の前に、バイカルアザラシの眼球がある。アザラシがこんな大きな目をもったら、顔の大半が目に置き換えられてしまうではないか。今日はアメ横脇の曲線に揺さぶられながら、この大きな目をどうすれば頭蓋骨に収めることができるか、私の指に握られたピンセットが明らかにしていく。動物進化学の足跡を振り返ると、ホモ・サピエンスが神の創り出した粘土細工とされたキリスト教万能の時代から、容赦なきダーウィンの進化論がヒトの祖先をサルの身体に求めるようになるまで、けっして長い時間を要したわけではない。そして現在も、動物の形が何億年もの進化の歴史の中でどのように変わってきたかという科学の議論は、答えが確定されるどころか、日々猛スピードで書き換えられているのである。――<本書より>
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目次
第1章 時々刻々遺体あり
第2章 遺体、未来を歩む
第3章 硬い遺体
第4章 軟らかい遺体
第5章 遺体科学のスタートライン
書誌情報
紙版
発売日
2006年02月18日
ISBN
9784061498280
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
1828
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社現代新書