名山へのまなざし

名山へのまなざし

メイザンヘノマナザシ

講談社現代新書

風景は変革する
峰に神威を感じ広く向き合う山容に仏を見てきた日本人。
山がいちばん神々しく見える場所、いちばんその山らしく見える場所を、日本人は探し当て、大切にしてきた。


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目次

第1章 山岳の形象
 1.離れて山岳を眺めるということ
 2.山岳の形象論
第2章 神としての山岳
 1.三輪山―御諸の神奈備―
 2.富士山―高山峻岳型の神体山―
 3.男体山―二荒山神社と神の山―
 4.比叡山―琵琶湖側より仰ぎ見られた神体山―
 5.伊吹山―威力荒ぶる神の山―
 6.神としての山岳―峰へのまなざし―
第3章 仏としての山岳
 1.比叡山と後水尾院
 2.男体山と輪王寺庭園(逍遙園)
 3.伊吹山と大通寺含山軒庭園
 4.仏としての山岳―山岳と向き合うこと―
第4章 谷文晁の眼
 1.山岳画集『日本名山図会』
 2.伊吹山を万願寺東方の丘陵から描く
 3.比叡山を一乗寺付近より描く
 4.男体山(日光山)を松立山から描く
 5.谷文晁の眼―写実と観念のはざまで―
第5章 山岳と風景
 1.風景とは何か
 2.風景が変革するということ
 3.形象の違いと風景の変革
 4.山岳の見かたは創造される

書誌情報

紙版

発売日

2006年07月20日

ISBN

9784061498518

判型

新書

価格

定価:814円(本体740円)

通巻番号

1851

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介