「月給百円」サラリーマン

「月給百円」サラリーマン

ゲッキュウヒャクエンサラリーマンセンゼンニホンノヘイワナセイカツ

講談社現代新書

昭和ヒトケタの日常
向田邦子の少女時代はどんな暮らしだったか?

おじさんたちはいまと同様、銀座や新橋で酔っぱらっては「いまの若者はだめだ」と説教していた。講義をさぼって試験前にノートの“写本”を手に入れて乗り切る大学生は70年前から存在し、名門中学のお受験は過熱していた。テレビは実験段階まできており、戦争がなければ家電時代の到来はもっと早かったといわれている。いまと意味合いは違うが、「援助交際」も「サラ金」も存在した。圧倒的多くの人々はいまと同様生活に追われており、「愛国」より「月給」、「思想」より「就職」だった。――<本文より>


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目次

第1章 お金の話――基準は「月給百円」
第2章 戦前日本の「衣・食・住」
第3章 就職するまで
第4章 サラリーと昇進の「大格差」
第5章 ホワイトカラー以外の都市生活
終章 暗黙の戦争支持

書誌情報

紙版

発売日

2006年09月21日

ISBN

9784061498587

判型

新書

価格

定価:814円(本体740円)

通巻番号

1858

ページ数

272ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介