天下人の軍師　黒田官兵衛

長篠の戦いで武田勝頼を破った織田信長に播州攻略法を説いた黒田官兵衛は、信長からふたつのものを授かった。ひとつは名刀「圧切（へしきり）」、もうひとつは木下藤吉郎、後の豊臣秀吉である。信長はふたりに播州平定を命じ、官兵衛は瞬く間に秀吉にとってなくてはならない存在となっていくが、この出会いはお互いにとって運命的なものだった。数年後、本能寺の変が起こり、信長自害の報せに呆然自失となる秀吉に、官兵衛は毛利輝元とただちに和睦をし、明智光秀を討つようにと策を献じたのである。いわゆるこの「中国大返し」によって、官兵衛は秀吉の天下取りを実現へと運んでいく……。

ⒸSeiichiro Ksunoki

書誌情報

紙版

• 発売日: 2013年12月13日
• ISBN: 9784061499133
• 判型: 新書
• 価格: 定価：649円（本体590円）
• ページ数: 194ページ
• シリーズ: 講談社 火の鳥伝記文庫

電子版

• 発売日: 2021年09月16日
• JDCN: 06A0000000000366206B

著者紹介

著： 楠木　誠一郎（クスノキ　セイイチロウ）

作家。1960年福岡県生まれ。日本大学法学部卒業。歴史雑誌編集者を経て、『十二階の柩』（講談社）でデビュー。『名探偵夏目漱石の事件簿』（廣済堂出版）で第８回日本文芸家クラブ大賞受賞。「タイムスリップ探偵団」シリーズ（講談社青い鳥文庫）など著書多数。

絵： 小副川　智也（オソエガワ　トモヤ）

イラストレーター。1960年佐賀県生まれ。名古屋芸術大学美術学部ビジュアルデザイン科卒業。書籍のイラストのほか、広告など幅広い分野で活躍中。