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徳川家康 (新装版)
トクガワイエヤスシンソウバン
徳川家康は、1542年、愛知県の岡崎城で生まれました。 戦乱の世、3歳で母と生きわかれ、8歳で父・松平広忠とも死別、 19歳まで駿河の今川家の人質として成長します。 長じては、 織田信長、豊臣秀吉からも一目おかれる大名となり、巧みな戦略で勝ち残っていきます。 そして1600年、史上最大の合戦「関ヶ原の戦い」に勝利し 江戸幕府を開きました。 戦国の世を生きぬき、ついには新しい時代をつくったのです。
徳川家康は、1542年、愛知県の岡崎城で生まれました。 戦乱の世、3歳で母と生きわかれ、その後8歳で父・松平広忠とも死別、 19歳まで駿河の今川家の人質として成長します。 その少年時代は苦労の連続でした。
「おれは人数の少ないほうがきっと勝つと思うよ。」
後に徳川家康となる少年、竹千代は 河原で子どもたちが石をぶつけあう石合戦を見ていて 少ない人数のほうが勝つと予想しました。 予想は的中。大きな集団は、すっかり油断をしていて 小さな集団は、心をひとつにして戦っていたのです。 冷静に戦況を見つめ、勝機をつかむ、 竹千代は、天下一の武将への第一歩をふみだしていたのです。
長じては、 織田信長、豊臣秀吉からも一目おかれる大名となり、巧みな戦略で勝ち残っていきます。 そして1600年、史上最大の合戦「関ヶ原の戦い」に勝利し、天下統一を果たすと、 その後260年以上続く江戸幕府を開きました。 未来を思いえがき、じっとチャンスを待った家康。 戦国の世を生きぬき、ついには新しい時代をつくったのです。
*巻末に人物伝つき
*小学上級から
*すべての漢字にふりがなつき
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目次
はじめに
1 春を待つ芽
2 戦旗
3 完成への道
徳川家康の年表
解説 江戸260余年の基礎をきずいた家康 松本清張
徳川家康をめぐる歴史人物伝
書誌情報
紙版
発売日
2017年10月19日
ISBN
9784061499140
判型
新書
価格
定価:1,078円(本体980円)
ページ数
346ページ
シリーズ
講談社 火の鳥伝記文庫
電子版
発売日
2017年12月01日
JDCN
06A0000000000007213O
初出
本書は講談社火の鳥伝記文庫『徳川家康』(1982年9月初版)を底本に、近年の研究に基づいて表記の改訂を行い、必要な部分に注釈を加えたものです。「解説」は旧版のものを再録しました。
著者紹介
●1909年、福岡県に生まれる。印刷工、新聞社社員を経て42歳で作家の道へ。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。『点と線』『眼の壁』『砂の器』『ガラスの城』『黒革の手帖』など推理小説の第一人者として多くの作品を発表する一方、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などノンフィクション分野でも活躍。日本ジャーナリスト会議賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、朝日賞など受賞多数。1992年死去
●イラストレーター、漫画家。1963年岡山県生まれ。ゲーム、アニメ、実写映画のキャラクターデザイン、小説のカバー、挿絵、漫画など、幅広い分野で活躍中。海外での仕事も多い。おもな著書に「西遊奇伝大猿王」シリーズ、伊坂幸太郎の朝日新聞連載小説を再構成した『寺田克也式ガソリン生活』などがある。