ケージ理論入門1(第2版)―電磁相互作用

ケージ理論入門1(第2版)―電磁相互作用

ゲージリロンニュウモン1ダイ2ハンデンジソウゴサヨウ

電磁相互作用・弱い相互作用・強い相互作用を統一的に記述するゲージ理論は、今世紀最大の物理学上の収獲といわれる。難解なこの理論の内容と取扱い方を現実的に整理し、非専門家にも容易に理解できるよう手ほどきした初のテキストが本書である。第2版では新たに必要最小限の「場の理論」が加わり、新しい実験事実を盛りこんだ。第1版よりも、ゲージ理論を強く主張したものになっている。問題略解付き。1巻はQED、2巻はQCDを収める。


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目次

1 実験的および理論的序論
  1.クオーク、レプトン、および両者の間の力
    1.標準模型
    2.物質構造のレベル―原子からクオークへ―
    3.理論の枠組:相対論的場の量子論における物質と力
    4.好ましくない粉糾
  2.ゲージ理論としての電磁気学
    1.序論
    2.Maxwell方程式と電流の保存
    3.Maxwell方程式とゲージ不変性
    4.量子力学におけるゲージ不変性
    5.論旨の逆転・ゲージ原理
    6.電磁気学におけるゲージ原理に関する注釈
  3.Klein-Gordon方程式・Dirac方程式とその負エネルギー解の解釈
    1.はじめに
    2.Klein-Gordon方程式
    3.Dirac方程式
    4.負エネルギー解のDiracの解釈とFeynmanの解釈
    5.Dirac方程式の負エネルギー解のFeynmanの解釈
    6.ゲージ原理による電磁相互作用の導入
  4.場の量子論
    1.量子場(1)記述的取り扱い
    2.量子場(2)Lagrange-Hamilton流の定式化
    3.場の量子論における相互作用
    4.Klein-Gordon場の量子論
    5.フェルミオン場とスピン・統計の関係
    6.QED予告論
2 量子電磁力学(QED)―われわれの知る最良の理論
  5.スピン0の粒子の電磁相互作用:力と粒子の交換過程
    1.1次の摂動論
    2.1次の場の量子論
    3.スピン0の荷電ボソンの電磁錯乱
    4.2粒子散乱の断面積
    5.2体反応a+b→a′+b′の断面積のあからさまな計算
    6.交換過程としての散乱:場の量子論における力と行列要素
    7.例題:電磁的π+π+およびπ+π-散乱
    8.パイオンのCompton散乱:パイオンの伝播関数とゲージ不変性
    9.枝線図形と閉線

書誌情報

紙版

発売日

1992年06月23日

ISBN

9784061532052

判型

A5

価格

定価:6,942円(本体6,311円)

ページ数

384ページ

著者紹介