
脂肪細胞の驚異と肥満
シボウサイボウノキョウイトヒマンセイカツシュウカンビョウノカイメイニムケテ
生活習慣病はなぜ起こるのか。脂肪細胞にその答えの鍵がある。
●脂肪細胞に発現する遺伝子とその機能を解明。脂肪細胞が、レプチン、TNFα、PAI-1、HB-EGF、アディポネクチンなどの生理活性物質を分泌することが分かった。
●脂肪細胞の分化のメカニズムを、PPARγをキーファクターとして究明する。
●肥満と生活習慣病を結び付けるインスリン抵抗性について最新の知見を紹介。肥満はインスリン抵抗性を起こし、シンドロームXの原因となりうる。
●レプチン抵抗性が、肥満以外にも、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病にも関与していることが考えられる。
●ヒトの肥満発現には遺伝子が重要な役割を果たす。脱共役タンパク質のゲノム構造を解明し、ヒトのエネルギー消費の制御のメカニズムを探る。
●レプチンの機能、作用部位、メカニズムを解明しながら、肥満治療におけるレプチンの効果に期待をかける。
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目次
1 序章
2 脂肪細胞に発現する遺伝子群と肥満
3 脂肪細胞の分化・発生と転写因子
4 脂肪細胞とインスリン抵抗性
5 肥満とレプチン抵抗性
6 エネルギー消費に関与するUCPファミリーと肥満
7 肥満遺伝子産物レプチンの展望
書誌情報
紙版
発売日
1999年12月14日
ISBN
9784061536616
判型
A5
価格
定価:4,180円(本体3,800円)
ページ数
140ページ