
くすりの種探し
クスリノタネサガシケッカンナイヒトビョウキ
- 著: 眞崎 知生
世界的に注目されている日本の創造エンドセリン
<エンドセリンの発見者が語る薬理学の重要性と創薬へのかかわり>
本書では主として筆者がかかわってきた血管系とそれにかかわる疾病に効く医薬品について考えた。薬の開発と使用に関しては、薬物と生体の相互作用を研究する薬理学という学問が重要である。筆者は長い間薬理学という学問の分野で、創薬科学における薬理学の役割を意識しながら仕事をしてきた。大学の医学部における基礎医学は、病気の診断や治療のために、まず正常の身体構造と機能を理解し、そのうえで病態を理解するのがその役目である。したがって私は薬の種探しの第一歩は身体の仕組みと病態を解明することであると思っている。
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目次
序 くすりの学問との出会い
第1章 薬とは何か
第2章 昔の薬、いまの薬
第3章 血管はたんなるパイプではない
第4章 血管内皮由来弛緩因子の発見
第5章 エンドセリンの発見
第6章 江橋節郎のカルシウム説
第7章 重要な血管収縮弛緩調節系
第8章 血管病と薬
第9章 ゲノム創薬と血管病の薬
第10章 薬の種探しと基礎研究
第11章 薬の種が医薬品になるまで
書誌情報
紙版
発売日
2004年07月22日
ISBN
9784061536760
判型
四六
価格
定価:3,080円(本体2,800円)
ページ数
214ページ