
子どもの心理
コドモノシンリ

波多野児童心理学の特色は、発展変化する社会の現実をみすえたうえで、深い洞察と助言を、具体的にわかりやすくのべる点にある。そうした立場から、二十世紀の新しい児童心理学=ピアジェの研究にもとづいて日本の子どもの心を概観し、その「心理的しつけ」の原理をのべたものが本書である。この鳥瞰図の試みは、多元価値時代の教育の方向を模索するすべての親や教師にとって、子どもの心と行動を考える新たな眼を開く機縁となろう。
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目次
1 子どもの発達心理
序章.新しい児童観
1.児童観とはなにか
2.ふたつの児童観
3.子どもの心をどうとらえるか
1.発達するとは、どういうことか
2.発達のすがたと原理
1.物の意識が確立していること
2.他人の意識が確立していること
3.発達の原理
3.発達の段階
1.乳児期
2.幼児前期
3.幼児後期
4.小学校低学年期
5.小学校中学年期
6.小学校高学年期
2 子どものしつけ
1.しつけの心理的コツ
2.正直とうそについてのしつけ
3.性についてのしつけ
1.日本の教育者と性
2.性教育の必要性
3.性教育の方法
4.性教育と性の解放
書誌情報
紙版
発売日
1976年09月08日
ISBN
9784061580633
判型
A6
価格
定価:616円(本体560円)
通巻番号
63
ページ数
145ページ
シリーズ
講談社学術文庫