
資本主義の文化的矛盾(上)
シホンシュギノブンカテキムジュン

何か知らぬが現代が歴史的変動のただ中にあるのでないか、という実感は恐らく多くの人々にとって本能的に感じられることであろう。しかし、それがどのような原因によって起こっているのか、それは何を示しているのか、何を指向しようとしているのか、誰もがそれを知りたいにもかかわらず、よくわからない。そして言い知れぬ不安と焦燥にさいなまれている。そうした現代人の不安にこたえてくれるのが本書である。(訳者あとがきより)
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目次
●序章 分裂した社会――本書の主題
・1 現代社会のニヒリズム
・2 三つの領域の分離
・3 理念の崩壊
・4 現代の経済と「公共家族」
・5 1970年代の課題
第1部 現代人の二重の束縛
●第1章 資本主義の文化的矛盾
・序 文化が社会を動かす
(1) 近代主義と脱近代主義
・1 文化の意味
・2 50年代の疎外感
・3 近代主義の総攻撃
(2) 文化と社会変化
・1 ピューリタンの倫理の崩壊
・2 大量消費の時代の文化
・3 歴史の転換期
書誌情報
紙版
発売日
1976年11月08日
ISBN
9784061580848
判型
A6
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
84
ページ数
216ページ
シリーズ
講談社学術文庫