
話し言葉の技術
ハナシコトバノギジュツ

言語の基本は話し言葉であって、書き言葉はその写しないしは延長にすぎない。しかし、戦前の国語教育は、読み書き習字を中心としており、話し言葉の教育は顧みられることもなかった。この話し言葉に初めてアカデミズムの光を当てた本書は、一方では難解とされるソシュールやイェスペルゼンの言語理論に導かれつつ、他方ではトンチ教室や漫才、落語といった学問の周縁部分(マージナリア)の援用によって目のさめるような新しい日本語学を展開する。
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目次
1 総論
1.第一章 言語技術とは?
2.第二章 言語技術の目標
3.第三章 言語技術の重要性
2 各論
1.第一章 話すとは?
2.第二章 話題の吟味
3.第三章 文脈の構成
4.第四章 表現の工夫(その一)
――語句のえらびかた――
5.第五章 表現の工夫(その二)
――音声表現のいろいろ等――
書誌情報
紙版
発売日
1977年03月08日
ISBN
9784061581234
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
123
ページ数
323ページ
シリーズ
講談社学術文庫