「人間らしさ」の構造

「人間らしさ」の構造

ニンゲンラシサノコウゾウ

講談社学術文庫

外なる道徳規範に基づいた戦前の価値体系が崩壊した現代の日本人にとって、「生きがい」というわれわれ一人一人の内なる価値体系をどうしたら建設しうるか。本書は人間の心の奥のうずきを善きものと見る性善説の立場から、人間における「機能快」の構造を科学的に考察し、現代文明の中での「人間らしさ」のあり方を新たに追求する。外国生活の経験から得た幅広い視野に立って、著者は実際的でかつ滋味豊かな人生論を独創的に展開する。


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目次

1 「生きがい論」との出合い
2 適応(アジャストメント)と不適応(マルアジャストメント)
3 性悪説からの脱出
4 性善説の再建
5 機能快(フンクチオンス・ルスト)
6 成長の条件
7 成長を促すものと抑止するもの
8 苦痛と成長
9 「生きがい」ある人の姿
10 生きがいとしての小恍惚
11 小恍惚を得る道
12 新しい職業観の建設
13 「人間らしさ」の構造

書誌情報

紙版

発売日

1977年05月09日

ISBN

9784061581432

判型

A6

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

143

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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