
動物にとって社会とはなにか
ドウブツニトッテシャカイトハナニカ

動物たちは、行きあたりばったりに喰(くら)い争い、まるでけだもののように生きているのだろうか。そんなことはない。本書で著者は、ゾウリムシやチョウ、トゲウオやオオカミなど興味深い具体例を挙げながら、動物たちが実は、「社会」と呼ぶほかない複雑精妙な関わり合いの中に生きていることを明らかにする。翻ってヒト社会の諸問題をも照射する著者の視点は、本書を、今日の先端的な人間の問題を考える優れた文明批評の書ともしている。
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目次
1 代表なき集団
2 汝、姦淫することなかれ
3 「存在と無」
4 今よりのち、主にありて死するものは
5 悪のパラドックス
6 永遠にブロンドを守るために
7 ふえ且つ増して地に満ちよ
書誌情報
紙版
発売日
1977年08月08日
ISBN
9784061581692
判型
A6
価格
定価:682円(本体620円)
通巻番号
169
ページ数
180ページ
シリーズ
講談社学術文庫