
論語講義(七)
ロンゴコウギ

一、およそ一事をなし一物に接するにも必ず満身の精神を以てすべし。瑣事(さじ)たりともこれを苟且(かりそめ)にすべからず。
一、およそ子弟は幼少の時において世間の艱苦を知らしめ、独立自活の気象を発達せしむべし。――渋沢家家訓よりの抜萃である。他に“いやしくも己の諂(へつら)う者を友とすべからず”また“人間はいかに円くともどこかに角がなければならぬ”など、人が生きる具体的指針にみちており、叡知の書としての名を高からしめている。
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目次
・陽貨 第十七
・微子 第十八
・子張 第十九
・堯曰 第二十
・孔子年譜
書誌情報
紙版
発売日
1977年12月08日
ISBN
9784061581920
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
192
ページ数
180ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)