
政治学入門
セイジガクニュウモン

本書は、著者畢生の名著『政治学』を再構成し、政治現象の基本的な諸問題に一通りの究明を試み、より詳しい研究への示唆を与え、政治学への興味を一般の人々にいだかせるために書かれたものである。が、本書の真価は、単なる政治学への入門書ではなく、政治哲学・政策学・政治現象の科学的分析を統合した、いわゆる整合性のある学説として斯界に不滅の光芒を放つ〈矢部政治学〉の真髄が最も簡潔な形で結晶化されているところにある。
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目次
はしがき
序言
1 政治の意味と本質
1.政治の定義
2.政治の本質
3.政治の媒介作用
4.政治と政策
5.政治と宗教
6.政治の公共性
7.政治と国家
2 国家
1.国家の定義
2.国家と他の団体との差別
3.国家の起源
4.国家を否定する説
5.国家の本質
3 政治と人間性
1.政治における人間性
2.指導者と大衆
3.政治家
4.政治における人間性の向上
5.政治的人間の理念
4 政治闘争の要因及び手段と統合の態様
1.政治的対立の諸要因
2.階級と民族
3.政党
4.政治闘争の諸手段
5.政治的統合の態様
5 政治の社会的基礎
1.政治原理と社会的基礎
(イ)共同体--表現と本能的全員一致
(ロ)利益社会--代理と計算的全員一致
(ハ)協成社会--代表と多数決
2.政治制度の相対性
3.進化と革命
4.政治的変革の法則と要因
6 解説
書誌情報
紙版
発売日
1977年10月07日
ISBN
9784061581968
判型
A6
価格
定価:594円(本体540円)
通巻番号
196
ページ数
116ページ
シリーズ
講談社学術文庫