
中世の光と影(下)
チュウセイノヒカリトカゲ
- 著: 堀米 庸三

さまざまな紆余曲折を経て、「ヨーロッパ」は12世紀に確立する。ここに東ローマとは全く別個の構造と理念を持つ世界が成立した。が、この世界も15世紀には、「中世の秋」という崩壊期をむかえる。本巻では、上巻に続き、中世後期の西欧社会を概観する。本書は、中世1000年にわたる人間の営為の、本質的意義を解明する史論でもあり、また同時に、歴史家堀米庸三がヨーロッパ世界生成の歴史空間にしるしたひとり旅の旅日記でもある。
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目次
10 神のものかシーザーのものか
11 十字軍とその時代 その一
12 十字軍とその時代 その二
13 正統と異端
14 十二、三世紀のヨーロッパ諸国
15 都市と城と学生
16 ロマネスクとゴシック
17 中世の秋
書誌情報
紙版
発売日
1978年01月10日
ISBN
9784061582064
判型
A6
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
206
ページ数
178ページ
シリーズ
講談社学術文庫