蜻蛉日記(上)全訳注

蜻蛉日記(上)全訳注

カゲロウニッキ

講談社学術文庫

平安朝最初の女流文学『蜻蛉日記』は、美貌と歌才をうたわれた作者が摂関家の錚々(そうそう)たる貴公子兼家に求婚されたことに筆を起こし、以後21年間の結婚生活を描いた作品である。夫に純粋な愛情を持ちつづけた作者は「三十日三十夜はわが許に」を希求するが、多情な兼家の漁色癖に悩み苦しむ。しみじみ蜻蛉のごとき我が身と観じて、閉ざされた貴夫人のはかない結婚生活をあえて公開し、世の女性の「例(ためし)にもせよ」と述べている。(全3巻)


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目次

●天暦8年~安和元年

書誌情報

紙版

発売日

1978年02月08日

ISBN

9784061582361

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

236

ページ数

268ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

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