
蜻蛉日記(中)全訳注
カゲロウニッキ
- その他: 上村 悦子

兼家との結婚生活17年目の元日、共に祝う恒例を破り、作者邸前を先払いも高らかに素通りする。4日も同様。開門して跪(ひざまず)いている従者や侍女の手前作者は居たたまれない。目と鼻の間にある伊尹(これまさ)家の大饗(だいきょう)の夜も期待空しく訪れない。作者は決心して鳴滝の山寺へ参籠する。尼に?と驚いた兼家はその夜物忌(ものいみ)を冒して迎えに赴くが下山せず。3週間目、兼家の強行手段により無事長髪の作者は下山し雨蛙の異名を得る。中巻は本日記の中軸をなす。
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目次
●安和2年~天禄2年
書誌情報
紙版
発売日
1978年03月08日
ISBN
9784061582378
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
237
ページ数
300ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
その他: 上村 悦子(ウエムラ エツコ)