とりかへばや物語(1) 春の巻

とりかへばや物語(1) 春の巻

トリカヘバヤモノガタリ

講談社学術文庫

平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語である。物語名は、異常な兄妹のありようが、入れかわって正常になってほしいと願う父親のつぶやき―取りかえたい―による。第1冊春の巻は、男装の姫君中納言を中心に、彼女が肉体関係なしに妻としている右大臣家の四の君に裏切られ、秘密保持に苦しむまでの話。(全4巻)


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目次

1 女のような兄と男のような妹と
2 中納言誕生
3 二人の男
4 春の夜の過失
5 中納言の絶望
6 吉野山の宮邸へ
7 月夜の恋
8 ものうき帰京

書誌情報

紙版

発売日

1978年10月09日

ISBN

9784061582934

判型

A6

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

293

ページ数

250ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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