
とりかへばや物語(3) 秋の巻
トリカヘバヤモノガタリ
- 訳: 桑原 博史

平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語。第3冊秋の巻は、妊娠した男装の姫君が、相手の男の宇治の別荘に身を隠し女装にもどって出産。妹の身を案じ男装にもどって京を脱出した兄君と再会し、吉野山で日をすごすが、兄は妹の演じていた右大将に、妹は兄の演じていた尚侍になりすまして京にもどるまでの話(全4巻)
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目次
1 右大将失踪
2 その後の人々
3 尚侍の活躍
4 右大将を求めて
5 秋の夜の対面
6 新しき生活へ
7 とまどう人々
8 右大将出現
書誌情報
紙版
発売日
1979年05月08日
ISBN
9784061582958
判型
A6
価格
定価:946円(本体860円)
通巻番号
295
ページ数
281ページ
シリーズ
講談社学術文庫