今昔物語集(一)

今昔物語集(一)

コンジャクモノガタリシュウ

講談社学術文庫

今昔物語集は平安末期の成立。31巻千数十の説話を収め、量的にも、内容の多様さや文化的興趣および組織的編集の点においても、わが国説話集中群を抜く存在である。全説話は天竺・震旦・本朝に3分されるとともに、仏教・世俗に二分され、平安朝仏教の庶民的享受の全貌と上下階層の人間的な生きざまや日常生活の種々相が、興味深く描き出される。巻一は、釈尊の出生から初説法に至る8説話と、釈尊の偉大性を語る諸説話から成る。


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目次

・釈迦如来(しゃかにょらい)、人界(にんがい)に宿り給へる語、第一
・釈迦如来、人界に生れ給へる語、第二
・悉達(しつだ)太子、城(みやこ)に在り楽(たのしび)を受けたまふ語、第三
・悉達太子、城を出でて山に入りたまへる語、第四
・悉達太子、山に於いて苦行したまへる語、第五
・天魔、菩薩の成道を妨げむと擬(せ)る語、第六
・菩薩、樹下に成道したまへる語、第七
・釈迦、五人の比丘(びく)の為に法を説きたまへる語、第八
・舎利弗(しゃりほつ)、外道と術を競べたる語、第九
・提婆達多(だいばだった)、仏と諍ひ奉れる語、第十
・仏、婆羅門(ばらもん)の城に入り、乞食(こつじき)したまへる語、第十一
・仏、勝蜜外道(しょうみつげだう)の家に行きたまへる語、第十二
・満財(まんざい)長者の家に仏の行きたまへる語、第十三
・仏、婆羅門の城に入りて、教化(けうくゑ)したまへる語、第十四
・提何(だいか)長者の子自然(じねん)太子の語、第十五 ほか

書誌情報

紙版

発売日

1979年01月10日

ISBN

9784061583054

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

305

ページ数

316ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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