今昔物語集(四)

今昔物語集(四)

コンジャクモノガタリシュウ

講談社学術文庫

『今昔物語集』巻四は釈尊入滅後における仏弟子・高僧たちの強固な求道心や勝れた教化力を賛(たた)える説話を収める。阿難・羅ご羅(らごら)等の仏弟子のほか、のちに中国・日本仏教諸宗の祖と仰がれ、あるいは仏教史上偉大な業蹟を残した高僧たち、優婆崛多(うばくつた)・竜樹・提婆・無着・世親・護法・清弁等が年代順に登場し、それらの活躍する人間味豊かな話によって、仏滅後の天竺仏教の状況と重んずべき教理・信仰を平易に、また興味深く教えようとする。


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目次

・阿難、法集堂(ほふじふだう)に入る語、第一
・波斯匿(はしのく)王、羅ご羅(らごら)を請ずる語、第二
・阿育王、后を殺し、八万四千の塔を立つる語、第三
・く拏羅(くなら)太子、眼(まなこ)を抉(くじ)り法力に依りて眼を得る語、第四
・阿育王、地獄を造りて、罪人を堕す語、第五
・天竺の優婆崛多(うばくつた)、弟子を試みる語、第六
・優婆崛多、波斯匿王の妹に会ふ語、第七
・優婆崛多、天魔を降(くだ)す語、第八
・天竺のだ楼摩和尚(だるまくわしゃう)、所々を行(ある)きて僧の行を見る語、第九
・天竺の比丘僧沢、法性(ほうしゃう)を観じ浄土に生るる語、第十
・天竺の羅漢比丘(らかんびく)、山人(やまびと)の子を打つに値ふ語、第十一
・羅漢比丘、国王に太子の死を教ふる語、第十二
・天竺の人、海中に於いて悪竜に値(あ)ふ人、比丘の教に依り害を免るる語、第十三
・天竺の国王、山に入りて裸の女を見、衣を着しむる語、第十四
・天竺舎衛(しゃゑ)国の髪起(ほっき)長者の語、第十五  ほか

書誌情報

紙版

発売日

1981年05月06日

ISBN

9784061583085

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

308

ページ数

351ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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