からだの知恵 この不思議なはたらき

からだの知恵 この不思議なはたらき

カラダノチエ

講談社学術文庫

暑くなって体温が上がりそうになると汗をかく。小さな傷は放っておいても自然に治ってしまう。このようにして、生物のからだはつねに一定の状態を保っている。本書は、生物体のもつ自己調節機能をひとつのシステムとして捉え、ホメオステーシス(生体における恒常性維持)という概念をはじめて提唱した書である。生命体を新しい角度から捉えたこの概念は、生物学はもちろん、心理学・社会学など現代思考全般に大きな影響を与えている。


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目次

1 からだを満たしたいる液質
2 血液やリンパ液を良好な状態に保つからだの自衛機構
3 物質の供給を確保する手段としての渇きと飢え
4 血液中に含まれている水の量の恒常性
5 血液中に含まれている塩分の量の恒常性
6 血液中の糖の恒常性
7 血液中のタンパク質の恒常性
8 血液中の脂肪の恒常性
9 血液中のカルシウムの恒常性
10 充分な酸素の供給を維持すること
11 血液がつねに中性に維持されていること
12 体温の恒常性
13 生物に自然に備わる防衛手段
14 からだの構造と機能の安全性の限界
15 神経系の2つの大きな区分とその一般的な機能
16 恒常性維持に占める交感神経-副腎系の役割
17 からだの安定性の一般的な特徴
18 生物学的恒常性と社会的恒常性

書誌情報

紙版

発売日

1981年12月08日

ISBN

9784061583207

判型

A6

価格

定価:1,386円(本体1,260円)

通巻番号

320

ページ数

354ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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