
王朝びとの四季
オウチョウビトノシキ

本書は、〈折口学〉を継承する著者が、古今集に歌を残した人々、また源氏物語などの小説に登場するモデルたちが生きていた、後期王朝の日本人の生活を指すに「王朝びと」の用語を用い、その生活全般にかかわる季節感や自然観を、季節の景物を手がかりとして追究し、今1つの側面として、王朝びとの恋の生活を季節の生活と結びつけて語りながら、われわれ日本人が伝統としてもつ美意識のふるさとを平易に説き明かした、王朝文化論。
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目次
●序の章 春秋の争い
・ある恋の記録
・趣味生活の理想
・日本の美の基盤
・春秋の争い ほか
●第1章 王朝びとの春
・春の訪れ
・雪間の若菜
・もちがゆの節供
・春の雪 ほか
●第2章 王朝びとの夏
・池の藤波
・しでのたおさ
・根合せ
・つれづれのながめ ほか
●第3章 王朝びとの秋
・秋の初風
・たなばた
・八月(はつき)十五夜
・野分 ほか
●第4章 王朝びとの冬
・しぐれ
・神楽
・冬の山里
・衣配り
書誌情報
紙版
発売日
1979年12月06日
ISBN
9784061583924
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
392
ページ数
246ページ
シリーズ
講談社学術文庫