長安の春

長安の春

チョウアンノハル

講談社学術文庫

名著、復刊。

石田博士は、長安の都、ならびにその時代に生きた人々の生活を、みごとに再現してみせてくださった最初の学者である。私は『天平の甍(いらか)』、『楊貴妃伝』その他何篇か、唐時代の長安を取り扱った小説を書いているが、いつも「長安の春」の恩恵を蒙ること大なるものがある。私にとって、この本は辞書であり、参考書であり、そしてそれ以上に、長安を書く場合に座右からはなすことのできない護符のようなものである。――(井上靖氏解説より)


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目次

必読の書――井上靖
初版序
長安の春
「胡旋舞」小考
当ろの胡姫
西域の商胡、重価をもって宝物を求める話――
唐代シナに広布せる一種の説話について――
再び胡人採宝譚について
胡人買宝譚補遺
隋唐時代におけるイラン文化のシナ流入
長安盛夏小景
地図
私にとっての座右の書――井上靖

書誌情報

紙版

発売日

1979年08月08日

ISBN

9784061584037

判型

A6

価格

定価:825円(本体750円)

通巻番号

403

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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