
日本人はどこから来たか
ニホンジンハドコカラキタカ

(この本は)日本の最も古い文化である旧石器時代の文化の存在を確認するに至った経過を述べつつ、さらに、日本人の祖先が、どんな人々であったかの映像を追ってみた。また、縄文時代・弥生時代の人々の生活を考え、邪馬台国の問題にも触れた。次いで統一国家の成立を考え、古墳時代の文化を説いた。この時代の文化として、文字の使用の問題を述べ、最近発見された埼玉県稲荷山古墳発見の鉄剣の銘文にも触れた。(著者「まえがき」より)
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目次
はしがき
1 人類のはじまりと日本
1.生命の誕生と人類の進化
2.旧石器時代の日本
3.赤土の中から石器
2 日本人の祖先
1.ふきの下の人「コロポックル」
2.はるかなる人々の投影
3.蝦夷とアイヌ
4.祖先は石器時代人
5.武力侵略は受けなかった
6.日本語のおいたち
3 石器を使った人々
1.土器をつくる
2.採集生活の衣食住
3.狩りをする人、魚をとる人
4.縄文文化の終わりのころ
4 米をはじめて食べたころの人々
1.生活がすっかりかわる
2.階級のある社会に
3.銅鐸と銅鉾の秘密
4.「魏志」倭人伝
5 ムラから国へ
1.奴の国王の金印
2.邪馬台国と卑弥呼
3.大和統一国家の成立
6 古墳をつくったころ
1.古墳とはなにか
2.埴輪と副葬品
3.躍進する新生日本の象徴
4.技術の発達
5.古墳時代の暮らし
7 索引
書誌情報
紙版
発売日
1979年11月08日
ISBN
9784061584440
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
444
ページ数
262ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 粟津 潔(アワヅ キヨシ)