
和泉式部日記(上)全訳注
イズミシキブニッキ
- その他: 小松 登美

『和泉式部日記』は、情熱の女流歌人和泉式部と冷泉天皇第四皇子敦道親王との恋の始まりから、和泉が宮邸に迎えられて入り、宮の北の方がついに宮邸を去るまで約10ヶ月の恋を描いてる。全編140余首に及ぶ2人の愛の歌によって彩られ、盛り上げられて行くこの日記は、歌日記と呼ばれるとともに、女主人公和泉式部を三人称的に記述している点や、和泉式部の視界外の世界の描写をも含む点で、物語的様相をも示している。(全3巻)
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目次
1 夢よりもはかなき世の中を
2 あはれにものおぼゆるほどに来たれば
3 まだ端におはしましけるほどに
4 賜はせそめてまたの日
5 かくて、しばしば宣(のたま)はする
6 思ひかけぬに忍びて行かむ
7 あやしき車にて
8 いと明かし。古めかしう奥まりたる身なれば
9 いとわりなきこことすれど
10 帰り参(まゐ)るにきこゆ
11 晦日(つごもり)の日、女(をんな)
12 またの日
13 宮、例の忍びてわたらせ給へり
14 雨のうち降りてつれづれなるに
15 五月六日になりぬ
16 「おはしまさむ」とおぼしめして
17 からうじておはして
18 女、帰る道すがら
書誌情報
紙版
発売日
1980年03月07日
ISBN
9784061584730
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
473
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
その他: 小松 登美(コマツ トミ)