
明治維新と日本人
メイジイシントニホンジン

幕末明治の日本人は、襲いかかる西洋文明の大波に、どう対応したのだろうか。また、欧米列強に伍して国を立ち行かせるために、どう苦心したのだろうか。著者は、“比較文化”という視点から明治日本の「近代化」現象を透視し、清新な史眼と溌刺たる文体とによって、幕末維新史の類(たぐい)稀れな見取図を描き出すことに成功した。ことに維新・「近代化」の根源に、幕末明治日本人の「『内発的』な要請」を見出し、論証し、従来の通説を一歩深めた。
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目次
1 夜明けの日
2 おろしやからの使節
3 鼓動作新
4 くずれゆく旧体制
5 争乱の幕あけ
6 海外への冒険者たち――大君の使節と留学生
7 公武合体と尊王攘夷
8 王政復古への道
9 御一新――破壊から創造へ
10 「行ケヤ、海ニ火輪ヲ転ジ……」
11 「牛鍋」と「光線画」--文明開化期の民衆
12 啓蒙の旗手たち--福沢先生と明六社のひとびと
13 薩摩の二人――大久保と西郷
14 東洋のルソー――国権と民権
15 東洋の新帝国へ
書誌情報
紙版
発売日
1980年06月06日
ISBN
9784061584792
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
479
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社学術文庫