
中国思想
チュウゴクシソウ
- 著: 宇野 哲人

本書は、中国哲学を論ずるに西洋哲学の方法をとり入れ、漢学の再構成を試みた著者が、上古より清朝末にいたる中国思想の大要を、極めて平易簡明に叙述した。劃期的な名著。なかんずく、清朝における学術思想の変遷が、いかに暗々裏に清朝の滅亡を招き、共和政体の建設をなすにいたらしめたるか、という歴史的考察は、学問思想が一見したところ、社会とは無関係のようでありながら、実は重要な関係にあることを指摘したものといえよう。
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目次
1 上古
1.唐虞三代概説
2.周易
3.孔子
4.孔門の諸子
5.中庸
6.孟子
7.荀子
8.老子
9.列子
10.楊朱
11.荘子
12.墨子
13.名家
14.管子
15.申不害
16.商鞅(しょうおう)
17.韓非子
2 中世
1.総論
2.両漢思想界概説
3.淮南子
4.董仲舒(とうちゅうじよ)
5.揚雄
6.王充
7.六朝哲学の概説
8.文中子
9.唐朝哲学の概説
10.韓兪
11.李こう
3 近代
1.総論
2.近代哲学勃興の原因
3.周濂溪(しゅうれんけい)
4.邵康節
5.張横渠
6.程明道
7.程伊川(ていいせん)
8.程門の諸子
9.朱子
10.陸象山
11.明代思想界概説
12.陳白沙
13.王陽明
14.陽明以後の学界
15.清朝哲学概説
16.春秋公羊学派
書誌情報
紙版
発売日
1980年05月08日
ISBN
9784061584907
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
通巻番号
490
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社学術文庫