
なぞの研究
ナゾノケンキュウ

名著、復刊。
日本の「なぞなぞ」の歴史の実態を本書ははじめて解明する。なぞの芽生えが既に上代の典籍に童謡揺歌として見え始め、中国のなぞもその渡来とともに機敏に我々の先祖は摂取した。奈良、平安、室町、江戸期と順次資料に基いて、なぞの変遷や盛衰の跡をたどり、文芸との関わり合いや、古典なぞの解き方、なぞの名人たち、なぞの興行、なぞ本の板行(はんこう)、民間伝承のなぞ等々にいたる、なぞの広汎な種々相を懇切平明に興味深く解説する。
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目次
第1章 なぞと文芸――なぞの略史
第2章 なぞの芽生え
第3章 なぞなぞ物語――平安時代のなぞ
第4章 「徒然草」のなぞ――連歌となぞ
第5章 後奈良院の「なぞだて」――室町時代のなぞ
第6章 戦国のなぞ――なぞの創作と伝承
第7章 古典なぞの衰退
第8章 なぞのこころ――三段なぞの発生
第9章 かわりなぞ――雑俳となぞ
第10章 なぞの名人たち――マニヤとなぞの先生
第11章 なぞの笑い――判じ物と笑い話
第12章 民間伝承のなぞ
付録 中世なぞ資料集
旧版のあとがき
跋に代えて
索引
書誌情報
紙版
発売日
1981年04月08日
ISBN
9784061584921
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
通巻番号
492
ページ数
381ページ
シリーズ
講談社学術文庫