
茶器と懐石
チャキトカイセキ

(本書では)茶の湯をおこなううえにおいて欠くべからざる茶器の起源・変遷、名物茶器の由来、それにまつわる逸話などを紹介してみた。そして、唐物、高麗・李朝物、南蛮物、和物など、あらゆる茶器の名品が、いかなる茶人たちによってその真価を認められ、珍重されたかなどについて詳述した。また、懐石のほうは、史上における一流茶人の懐石料理や器具の実例を紹介し、現代の懐石のありかたについて、一言批判を添えた。(「まえがき」より)
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目次
1 茶器について
1.茶道と茶器との関係
2.茶器の起源
3.鎌倉時代に渡米した漢作茶入れ
4.闘茶会に使われた茶器
5.南北朝時代に使われた唐物茶入れ
6.足利将軍家秘蔵の唐物名器
7.名物茶器とは何か
8.名物茶器の種類
9.東山御物の白鷺の絵
10.東山御物の葉茶壺
11.珠光名物の茶器
12.紹鴎名物の茶器
13.利休名物の茶器
14.その他の大名物の茶器
15.中興名物の茶器
2 懐石について
1.まえおき
2.会席と懐石
3.闘茶会の饗宴
4.珠光餅
5.紹鴎の侘び好みと茶請
6.利休時代の懐石料理
7.利休好みの懐石茶道具
8.織部の懐石と逸話
9.小堀遠州の懐石記録
10.片桐石州の貝焼
11.耳庵鍋
12.現代懐石料理のありかた
書誌情報
紙版
発売日
1980年07月08日
ISBN
9784061584990
判型
A6
価格
定価:704円(本体640円)
通巻番号
499
ページ数
141ページ
シリーズ
講談社学術文庫