
万葉集入門
マンヨウシュウニュウモン
- 著: 上村 悦子

私は万葉の歌が好きで好きでたまらない。雄略天皇の求婚歌、大伴坂上娘女や笠女郎、狭野弟上娘子の恋愛歌、家持夫妻の相聞歌、虫麿の伝説歌等々どれも皆すべてすばらしい。東歌や嗤笑歌などを愛唱していると憂鬱などはふっ飛んでしまうから不思議である。世の中の方々がもっと万葉歌を愛唱してくださったらと思う。そのため一読すぐ理解できる現代語訳の必要をしみじみ感じてこの書を世に送った次第である。(著者「まえがき」より)
- 前巻
- 次巻
目次
●第1章
・第1講 雄略天皇の御製
・第2講 舒明(じょめい)天皇の御製
・第3講 額田王(ぬかたのおおきみ)の歌
・第4講 倭大后(やまとのおおきさき)の御歌
・第5講 持統天皇の御製
・第6講 天武天皇と藤原夫人(ふじわらのぶにん)の相聞歌(そうもんか)
・第7講 藤原鎌足の歌
・第8講 但馬皇女(たじまのひめみこ)、大伯皇女(おおくのひめみこ)、有馬皇子(ありまのみこ)、大津皇子(おおつのみこ)の御製
・第9講 柿本人麿の歌
・第10講 高市黒人(たけちのくろひと)の歌
・第11講 長忌寸奥麿(ながのいみきおきまろ)の歌
●第2章
・第1講 大伴旅人(おおとものたびと)の歌
・第2講 山上憶良(やまのうえのおくら)の歌
・第3講 山部赤人(やまのべあかひと)の歌
・第4講 高橋虫麿の歌
・第5講 志貴皇子(しきのみこ)の御製
・第6講 大伴坂上娘女(おおとものさかのうえのいらつめ)の歌
●第3章
・第1講 市原王(おおきみ)の歌
・第2講 狭野弟上娘女(さののおとがみのおとめ)の歌
・第3講 田辺福麿(さきまろ)の歌
・第4講 大伴家持(やかもち)の歌
・第5講 家持をめぐる女性の歌
●第4章
・第1講 巻七の中の歌
・第2講 巻九の中の歌
・第3講 巻十の中の歌
・第4講 巻十一の中の歌
・第5講 巻十二の中の歌
・第6講 巻十三の中の歌
・第7講 東歌(あづまうた)
・第8講 嗤笑歌(わらふうた)
・第9講 乞食者(ほかひびと)の歌
・第10講 防人歌(さきもりのうた)
書誌情報
紙版
発売日
1981年02月06日
ISBN
9784061585256
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
525
ページ数
330ページ
シリーズ
講談社学術文庫