
アラブの歴史(下)
アラブノレキシ

名著、復刊。
第2次世界大戦後、近代西欧文明の世界支配に対して、アラブ世界が石油産業の発展を支柱とした政治闘争と社会改革を達成した事実は、彼らの歴史の新たな展開を物語る。進歩と混乱の20世紀が過ぎ、新時代を迎えた現在、不死鳥のように蘇る独自の政治・社会・文化的潜在力は、たんにアラブにとどまらず人類にとっての可能性でもある。精微なアラブ通史である本書は、新たな社会システムを考えるうえで貴重な示唆に富む1冊である。
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目次
第3篇 ウマイヤ朝・アッバース朝帝国(つづき)
27章 科学と学問の進歩
28章 教育
29章 美術の発達
30章 イスラムの宗派
31章 解体されたカリフ領――西方の小王国
32章 東方の諸王朝
33章 アッバース朝カリフ国の壊滅
第4篇 ヨーロッパのアラブ人――スペインとシシリー
34章 スペイン征服
35章 スペインのウマイヤ家アミール領
36章 内乱
37章 コルドヴァのウマイヤ朝カリフ権
38章 政治・経済・教育制度
39章 諸小国、グラナダ没落
40章 知的貢献
41章 美術および建築
42章 シシリー島で
第5篇 最後のイスラム国家
43章 エジプトのシーア派カリフ朝――ファーティマ朝
44章 ファーティマ朝エジプトの生活
45章 東西の軍事的接触――十字軍
46章 文化的接触
47章 マムルーク朝――アラブ世界の最後の中世王朝
48章 知的・芸術的活動
49章 マムルーク支配の終わり
第6篇 オスマンの支配と独立
50章 トルコの属州としてのアラブ地域
51章 エジプトとアラブ三日月地帯
52章 新しい幕開け――西洋の影響
書誌情報
紙版
発売日
1983年01月06日
ISBN
9784061585928
判型
A6
価格
定価:2,035円(本体1,850円)
通巻番号
592
ページ数
805ページ
シリーズ
講談社学術文庫