共同研究 パル判決書(上)

共同研究 パル判決書(上)

パルハンケツショキョウドウケンキュウ

講談社学術文庫

東京裁判とは何だったのか。豊かな学識と平和を祈念する人類愛に基づいた『パル判決書』は、東京裁判の多数派判決を正面から論駁した記念碑的名著である。本書はさらに多角的解説を付した刮目の書である。


  • 前巻
  • 次巻

目次

1 太平洋戦争とパル判決
  序.パル判決の意義
  1.パル判決の背景(東京裁判の概要)……一又正雄
    1.東京裁判の意義
    2.東京裁判の行われた目的と当時の状況
    3.東京裁判の準備
    4.アメリカ人弁護人
    5.東京裁判の経過
    6.東京裁判の判決と処刑
    7.東京裁判の法理とその行方
  2.パル判決書の内容
    1.予備的法律問題
    2.「侵略戦争」とはなにか
    3.証拠および手続に関する規則
    4.全面的共同謀議
    5.裁判所の管轄権の範囲
    6.厳密なる意味における戦争犯罪
    7.勧告
  3.パル裁決書と昭和史
    1.はしがき
    2.裁判官の任務
    3.判定の下しぶり
    4.法廷運営への糾弾
    5.パルの判定と多数判決
    6.無罪勧告の意味
    7.文明論的警告
  4.パル判決書と東京裁判の証拠および手続……阪埜淳吉
    1.極東国際軍事裁判所条例の制定について
    2.東京裁判における訴訟指揮について
    3.東京裁判の意義について
2 パル判決書(正文)
  1.予備的法律問題
    1.裁判所の構成
    2.裁判所の管轄権外の事項
    3.本件に適用されるべき法
    4.裁判所条例――これは戦争犯罪を定義しているか
    5.定義――これは裁判所を拘束するか
    6.戦勝国――法律を制定しうるか
    7.戦勝国の主権に関する理論
    8.侵略戦争――犯罪であるか
  2.侵略戦争とはなにか
  3.証拠および手続に関する規則
  4.全面的共同謀議

書誌情報

紙版

発売日

1984年02月08日

ISBN

9784061586239

判型

A6

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

通巻番号

623

ページ数

880ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

製品関連情報