
儒教思想
ジュキョウシソウ

日本の思想及び文学と儒教とのかかわりは古く、記紀の時代からであり、かつその影響力たるや深く、儒教を理会せずに日本を語れないと言われているが、その中国で2000余年の間になした変化発展は複雑である。偏見を棄て、虚心担懐に儒教の本道(ほんとう)を識ることは、現在の日本人にとって必要なことであろう。本書は儒教の根本思想を「儒教の成立と発展」「経書及び経学」「哲学思想」「倫理思想」「政治思想」の5段階の区分し、整理した好著である。
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 儒教の成立と発展
第2章 経書及び経学
第3章 哲学思想
1 先秦(せんしん)の思想
2 六天説と感生帝説
3 宋明(そうみん)の性理学
第4章 倫理思想
1 原理論
2 実践論
第5章 政治思想
1 徳治(とくち)主義
2 王道論
3 名分論
4 革命論
書誌情報
紙版
発売日
1984年10月05日
ISBN
9784061586574
判型
A6
価格
定価:682円(本体620円)
通巻番号
657
ページ数
171ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)