
ケプラーの夢
ケプラーノユメ

月の上から見ると地球は太陽を中心にまわっている――本書は、天動説が主流の17世紀に、ケプラーが太陽中心の地動説に基づいて書いた史上初の近代科学的「月旅行物語」である。主人公は、精霊の力を借りて月にたどりつき、地球では経験したことのない天文・気象現象、地形、生物に遭遇する。未知の世界に想像の力で挑むという精神は、ジュール・ベルヌ、H・G・ウェルズらに受けつがれ、彼らの宇宙旅行物語に多大な影響を与えた。
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目次
●夢、もしくは月の天文学に関する遺作
●ヨハネス・ケプラーの夢もしくは月の天文学
・レヴァニアからのデーモン
・プリヴォルヴァ半球について
・スブヴォルヴァ半球について
●天文学的な夢に関するケプラーの注
●地理学的もしくはよりふさわしくは月理学的付記
●ケプラーの生涯
書誌情報
紙版
発売日
1985年05月07日
ISBN
9784061586871
判型
A6
価格
定価:961円(本体874円)
通巻番号
687
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫